特徴
診断または治療を目的とする散瞳には1日1
専門医コメント
ミドリンPアレルギーがある方に用いること
用法・用量
診断または治療を目的とする散瞳には1日1回、1回1〜2滴宛、調節麻痺には3〜5分おきに2〜3回、1回1滴宛点眼する。
禁忌
2.1. 緑内障及び狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇素因のある患者[急性閉塞隅角緑内障発作を起こすおそれがある]。
適応
診断・治療用散瞳、調節麻痺
効果・効能
診断または治療を目的とする散瞳と調節麻痺。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 眼:(頻度不明)眼圧上昇、結膜炎、眼刺激、眼瞼炎、眼そう痒感。2). 皮膚:(頻度不明)皮膚そう痒、発疹、蕁麻疹。
重要な基本的な注意
8.1. 本剤の点眼後、散瞳又は調節麻痺が起こるので、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意すること。また、サングラスを着用する等太陽光や強い光を直接見ないよう指導すること。
特定の背景を有する患者に関する注意
高齢者
一般に生理機能が低下している。
妊婦・授妊婦
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には診断又は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳婦
診断又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等
9.7.1. 全身の副作用が起こりやすい。
9.7.2. 低出生体重児では、必要に応じて本剤を希釈して使用することが望ましい。低出生体重児の眼底検査において、徐脈、無呼吸等が起こるとの報告がある。9.7.3. 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 本剤に含まれるベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、ソフトコンタクトレンズを装用している場合には点眼前にレンズを外し点眼後少なくとも5〜10分間の間隔をあけて再装用すること。・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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販売名 ミドリンM点眼液0.4%
有効成分 1mL中
トロピカミド
4mg
添加剤 塩化ナトリウム、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、ベンザルコニウム塩化物、エデト酸ナトリウム水和物、pH調節剤
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3.2 製剤の性状
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販売名 ミドリンM点眼液0.4%
pH 4.5〜5.8
浸透圧比 0.9〜1.1
性状 無色澄明、無菌水性点眼剤
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薬効薬理
18.1 作用機序
副交感神経においてアセチルコリンを拮抗的に阻害し、瞳孔括約筋の弛緩による散瞳、及び毛様体筋(特にMuller筋)の弛緩による調節麻痺を発現させる。
18.2 散瞳作用
0.5%トロピカミド点眼液注)50μLを白色ウサギに点眼すると約15分後に瞳孔径は最大となり約2時間持続する。
18.3 調節麻痺作用
眼疾患のない7例に0.5%トロピカミド点眼液注)を1滴ずつ3分毎に3回点眼すると、20〜30分で著明な調節麻痺が起こり以後急速に回復し、2.5時間で90%、24時間では完全に回復する。
注)本剤が承認されている濃度は0.4%である。