特徴
クロラムフェニコールとコリスチンメタンス
専門医コメント
抗菌薬は漫然と投与してしまうことがあるが
用法・用量
1日4〜5回、1回2〜3滴点眼する。
禁忌
本剤又は本剤配合成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
用法・用量に関連する注意
<用法・用量に関連する使用上の注意>
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
適応
眼瞼炎、結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法
効果・効能
眼瞼炎、結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法。
適応菌種
クロラムフェニコール/コリスチンに感性の緑膿菌を主とするグラム陰性桿菌。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 骨髄形成不全(頻度不明):長期投与後、骨髄形成不全があらわれることがある〔8.2参照〕。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)接触性皮膚炎。
2). 菌交代症:(頻度不明)長期連用による菌交代症。3). *長期連用:(頻度不明)全身的使用の場合と同様な症状。*)〔8.2参照〕。
重要な基本的な注意
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。8.2. 長期連用を避けること〔11.1.1、11.2参照〕。8.3. 使用中に感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い、感作されたことを示す兆候があらわれた場合には投与を中止すること。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
・ 薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
・ 患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1〜5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。
・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。
・ 点眼後口中に苦味を感じることがある(点眼したクロラムフェニコールが若干口中に流れ出てくるため)。
・ 遮光して保存すること。
取扱い上の注意
外箱開封後は遮光して保存すること。
保管上の注意
2〜8℃保存。
組成・性状
3.1 組成
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有効成分 1mL中クロラムフェニコール2.5mg(力価)、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム10万単位
添加剤 ホウ酸、ホウ砂、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、マクロゴール400、クロルヘキシジングルコン酸塩液
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3.2 製剤の性状
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性状・剤形 無色〜微黄色澄明な水性点眼剤(無菌製剤)
pH 6.0〜8.0
浸透圧比 1.0〜1.2
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薬効薬理
18.1 作用機序
18.1.1 クロラムフェニコール
タンパク合成阻害であり、細菌のリポソーム50Sサブユニットに作用し、ペプチド結合形成やt‐RNAからのペプチド鎖の遊離を阻害することでタンパク合成を抑制し、抗菌効果を発揮するとされている。静菌的に作用する。
18.1.2 コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム
細菌細胞膜障害であり、殺菌的に作用する。
18.2 抗菌作用
緑膿菌を用いた希釈法において本剤の抗菌力を検討した結果、24時間培養後の菌の増殖に伴う混濁は認められなかった(in vitro)。