Antaa DI

drug

ゼスタッククリーム

副腎エキス・ヘパリン類似物質配合剤クリーム

NSAIDs(経皮用剤) >>

特徴

  • 患部の血流を改善するヘパリン類似物質と、

専門医コメント

血友病などの易出血性疾患がある場合には禁

用法・用量

通常、1日1〜数回適量を塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。症状により密封法を行う。

禁忌

2.1. 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)[本剤に含まれるヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。2.2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される場合[本剤に含まれるヘパリン類似物質は血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。2.3. サリチル酸に対し過敏症の既往歴のある患者。

適応

変形性関節症、関節リウマチによる小関節の腫脹・疼痛の緩解、筋・筋膜性腰痛、肩関節周囲炎、腱・腱鞘・腱周囲炎、外傷後の疼痛・腫脹・血腫

効果・効能

変形性関節症<深部関節を除く>、関節リウマチによる小関節腫脹・小関節疼痛の緩解、筋・筋膜性腰痛、肩関節周囲炎、腱炎・腱鞘炎・腱周囲炎、外傷後の疼痛・外傷後の腫脹・外傷後の血腫。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 過敏症:(頻度不明)発赤、そう痒、発疹、皮膚炎、皮膚刺激。2). 皮膚(投与部位):(頻度不明)多毛。

重要な基本的な注意

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦・授妊婦

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児動脈管収縮が起きたとの報告がある。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 潰瘍・びらん面への直接塗擦を避けること。14.1.2. 眼には使用しないこと。

取扱い上の注意

本剤を空気中に長時間放置すると変色することがある。

保管上の注意

室温保存。

組成・性状

3.1 組成

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販売名 ゼスタッククリーム

有効成分(1g中) ヘパリン類似物質・・・2.0mg

副腎エキス・・・10.0mg

日本薬局方サリチル酸・・・20.0mg

添加剤 1,3‐ブチレングリコール、スクワラン、ステアリン酸、セトステアリルアルコール、ジエタノールアミン、ステアリン酸ポリオキシル、自己乳化型ステアリン酸グリセリン、チモール、エデト酸Na

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3.2 製剤の性状

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色・剤形・におい 淡褐色の粘性のある軟膏剤で、特異なにおいがある。

pH 5.5〜6.5

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薬効薬理

18.1 作用機序

18.1.1 本剤の抗炎症作用は、主成分であるヘパリン類似物質及び副腎エキスの協力作用に基づく。(ヒト、ラット)

18.1.2 ヘパリン類似物質は、血液凝固抑制作用(ヒト)を有する。

18.1.3 副腎エキスは、急性炎症に対する抗炎症作用(血管透過性亢進抑制、浮腫抑制、肉芽腫抑制等)、局所疼痛抑制作用及びアジュバント関節炎における浮腫抑制作用を有する。(ラット)

18.2 薬理作用

ラットカラゲニン足蹠浮腫、ラット毛細血管透過性亢進、ラット炎症足圧痛刺激及びラット肉芽腫形成に対する試験において、本剤は無処置対照群に比べ有意な抑制作用を示した。

薬物動態

16.2 吸収

ウサギを用いた試験の結果、副腎エキスは尿中17‐ケトステロイド量の増加により、また、ヘパリン類似物質は血液凝固時間の延長により、経皮吸収が確認された。