特徴
点眼薬(点眼液、眼軟膏)もある。
専門医コメント
低栄養患者には、複合ビタミン剤を投与する
用法・用量
FADとして、1日5〜45mgを1〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
適応
ビタミンB2欠乏症の予防及び治療、ビタミンB2の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給、口内炎、 口角炎、 口唇炎、 舌炎、 肛門周囲及び陰部びらん、 急・慢性湿疹、 脂漏性湿疹、 ペラグラ、 尋常性ざ瘡、 酒さ、 日光皮膚炎、 結膜炎、 びまん性表層角膜炎のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与する場合、 角膜部周擁充血、 角膜脈管新生のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与する場合
効果・効能
1.ビタミンB2欠乏症の予防及び治療。
2.ビタミンB2の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、激しい肉体労働時など)。
3.次記疾患のうち、ビタミンB2欠乏又はビタミンB2代謝障害が関与すると推定される場合:口角炎、口唇炎、舌炎、口内炎、肛門周囲糜爛及び陰部糜爛、急性湿疹・慢性湿疹、脂漏性湿疹、ペラグラ、尋常性ざ瘡、酒さ、日光皮膚炎、結膜炎、びまん性表層角膜炎、角膜部周擁充血、角膜脈管新生。
(前記3.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない)。
臨床検査結果に及ぼす影響
尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。
適用上の注意
1.服用時:本剤は腸溶錠なので、噛まずにそのまま服用する。2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。(取扱い上の注意)
1.本剤は光により表面の色素が退色することがあるので、開封後の保管にあたっては、光を避けるよう留意する。
2.使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。
組成・性状
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販売名 フラビタン錠5mg
成分・含量(1錠中) 日本薬局方・フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウムをフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として5mg
添加物 乳糖水和物、バレイショデンプン、結晶セルロース、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、硬化油、ヒプロメロースフタル酸エステル、ステアリン酸、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、タルク、シリコーン樹脂、サラシミツロウ、カルナウバロウ、黄色5号
剤形 腸溶性フィルムコート錠
色調 うすいだいだい色
識別コード ◇ 607
外形 <<図省略>> <<図省略>> <<図省略>>
大きさ 直径8.2mm 厚さ4.5mm 重量210mg
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薬効薬理
FADはフラビン酵素の補酵素として細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質、たん白質等の生体内代謝に広く関与し、重要な役割を果している。
FADを補酵素とする赤血球グルタチオン還元酵素(EGR)活性を測定した試験において、重症感染症患者のEGR活性は対照とした正常者のEGR活性と比較すると低下傾向が認められ、抗生物質の1週間以上の投与により有意に低下した(p<0.001)。この重症感染症患者に抗生物質とともにFADを1週間投与(FADとして20〜40mg/dayを点滴静注)した後のEGR活性は正常な値まで回復した。
薬物動態
イヌに投与した場合の血中濃度推移(参考)
体重10〜13kgのビーグル犬にフラビタン錠10mgをFADとして500mg経口投与したとき、血中FAD濃度及び血中総ビタミンB2濃度の推移は添付文書の図のとおりであった。
ビーグル犬にフラビタン錠10mgをFADとして500mg経口投与したときの血中FAD濃度及び血中総ビタミンB2濃度推移
(平均値±S.E. n=10)
…○… 血中総ビタミンB2濃度
−●− 血中FAD濃度
<<図省略>>