特徴
ビタミンB1、B2、B6、B12配合剤。
専門医コメント
神経性食欲不振症、Refeeding症候
用法・用量
通常成人1日1〜3錠を経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腎機能用量
腎機能正常者と同じ
適応
本剤含有ビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給本剤含有ビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)神経痛、筋肉・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺のうち、本剤含有ビタミン類の欠乏又は代謝障害の関与が推定される場合
効果・効能
1). 本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)。
2). 次記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類欠乏又はビタミン類代謝障害が関与すると推定される場合:神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺。効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(頻度不明)腹部膨満、便秘、嘔気、下痢。2). その他:(頻度不明)めまい。
重要な基本的な注意
特定の背景を有する患者に関する注意
相互作用
10.2. 併用注意:
レボドパ[パーキンソン症状が悪化することがある(本剤中に含まれるビタミンB6はレボドパの作用を減弱することがある)]。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
臨床検査結果に及ぼす影響
ビタミンB2により、尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
取扱い上の注意
本品は高防湿性の内袋により品質保持をはかっているので、内袋開封後は湿気を避けて保存すること。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
有効成分 添加剤
1錠中 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、トリアセチン、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄
オクトチアミン 25mg
日局 リボフラビン 2.5mg
日局 ピリドキシン塩酸塩 40mg
日局 シアノコバラミン 0.25mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3.2 製剤の性状
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
剤形 色調 外形・大きさ・質量 識別コード
フィルムコーティング錠 淡紅色 表 裏 側面 LT006
<<図省略>> <<図省略>> <<図省略>>
直径 厚さ 質量
約7.1mm 約3.3mm 約136mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
薬効薬理
18.1 作用機序
神経組織代謝機構に対する代謝賦活作用を有する各成分の配合により、各種神経症状、無力状態、衰弱状態等を改善する。
18.2 オクトチアミン、ビタミンB6、ビタミンB12配合について
18.2.1 ビタミンB1、ビタミンB6欠乏状態で培養したマウスのNeuroblastoma cell増殖に対するオクトチアミン、ビタミンB6、ビタミンB12合剤及び各々の単独添加時の作用を検討した実験において、合剤添加は各々の単独添加時に比し有意に高い増殖を示した。
18.2.2 家兎の顔面神経切断後の神経再生に及ぼす影響を調べた実験において、オクトチアミン、ビタミンB6、ビタミンB12合剤投与群は各々の単独投与群に比し神経再生を促進した。
18.2.3 ラットのアクリルアミド投与による実験的神経炎に対するオクトチアミン、ビタミンB6、ビタミンB12の三者併用投与群、各々の単独投与群、二者併用投与群の効果を比較検討した実験では、三者併用投与群において最もその回復が促進された。
18.3 ビタミンB2添加について
種々の基礎的実験において、ビタミンB1類大量投与により血中ビタミンB2量が減少し、一過性に尿中ビタミンB2排泄量が増加するとの多くの報告があり、またビタミンB1類大量投与により臓器内ビタミンB2濃度が減少するとの報告からみて、病的状態にある諸種疾患患者に対してビタミンB1類を大量あるいは連続投与する際に、ビタミンB2を併用することは意味がある。