Antaa DI

drug

メリスロン錠12mg

ベタヒスチンメシル酸塩錠

内耳循環改善薬 >>

特徴

  • 内耳の血流増加作用や脳循環改善作用などに

専門医コメント

長期投与することもある抗めまい薬。内耳の

用法・用量

通常、成人は1回1錠(ベタヒスチンメシル酸塩として1回12mg)を1日3回食後経口投与する。なお、ベタヒスチンメシル酸塩としての1回用量は6〜12mgである。

腎機能用量

尿中排泄率が高いため減量すべきではあるが、腎障害、透析患者での報告がないため不明。リマーク

錠はAlを含有するため、透析患者で禁忌

適応

メニエール病・メニエール症候群・眩暈症に伴うめまい、めまい感

効果・効能

次記の疾患に伴うめまい、めまい感:メニエール病、メニエール症候群、眩暈症。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

1). 消化器:(0.1〜5%未満)悪心・嘔吐。

2). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹。

重要な基本的な注意

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

9.1.1. 消化性潰瘍の既往歴のある患者及び活動性消化性潰瘍のある患者:本剤はヒスタミン類似作用を有するため、H2受容体を介して胃酸分泌亢進を引きおこすおそれがある。

9.1.2. 気管支喘息の患者:本剤はヒスタミン類似作用を有するため、H1受容体を介して気道の収縮を引きおこすおそれがある。

9.1.3. 褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者:本剤はヒスタミン類似作用を有するため、アドレナリンの過剰分泌により血圧上昇を引きおこすおそれがある。

高齢者

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

妊婦・授妊婦

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ投与すること。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意

14.1. 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

保管上の注意

室温保存。

組成・性状

3.1 組成

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販売名 メリスロン錠12mg

有効成分 1錠中

ベタヒスチンメシル酸塩12mg

添加剤 含水二酸化ケイ素、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、タルク、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース

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3.2 製剤の性状

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販売名 メリスロン錠12mg

剤形 素錠(割線入り)

識別コード ◇ 151

外形 表 <<図省略>>

裏 <<図省略>>

側面 <<図省略>>

直径(mm) 7.1

質量(mg) 120

厚さ(mm) 2.7

色 白色

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薬効薬理

18.1 作用機序

本剤の有効成分であるベタヒスチンの作用機序は不明である。

18.2 内耳循環障害の改善作用

モルモットの実験的内耳微小循環障害に、本薬を腹腔内投与し、30分後に、対照群に比較して148%の血流増加が認められている。また、この現象は、病的状態において特異的にみられる。

18.3 蝸牛管血流量の増加作用

内リンパ水腫モルモットに本薬を経口投与すると、蝸牛管血流量は5.5mL/min/100gから8.1mL/min/100gとなり、有意に増加した。これは、蝸牛放射状動脈の血管平滑筋弛緩作用により、血流量増加を生じたものと推察される。

18.4 脳内血流量の改善作用

アカゲザルの実験によると本薬の静脈内投与により、大脳組織及び小脳組織の血流をそれぞれ70.4から81.4mL/100g/min.、73.2から84.0mL/100g/min.に増加させることが認められている。