特徴
胃腸内のガス気泡を集合させ、効果的に体外
専門医コメント
内視鏡の前処置については個々の施設で異な
用法・用量
〈胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善に使用する場合〉ジメチルポリシロキサンとして、通常成人1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去に使用する場合〉検査15〜40分前にジメチルポリシロキサンとして、通常成人40〜80mgを約10mLの水とともに経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
〈腹部X線検査時における腸内ガスの駆除に使用する場合〉検査3〜4日前よりジメチルポリシロキサンとして、通常成人1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腎機能用量
腎機能正常者と同じ
適応
胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善、胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去、腹部X線検査時における腸内ガスの駆除
効果・効能
1). 胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善。
2). 胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去。
3). 腹部X線検査時における腸内ガスの駆除。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 消化器:(0.1〜5%未満)軟便、胃部不快感、下痢、腹痛、(0.1%未満)嘔吐、嘔気、食欲不振、胃部重圧感。
2). その他:(0.1%未満)頭痛。
発現頻度は、再評価結果を含む。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
14.1.1. PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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販売名 ジメチコン錠40mg「ホリイ」
有効成分 1錠中
ジメチルポリシロキサン 40mg
添加剤 無水リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、結晶セルロース、含水二酸化ケイ素、クロスポビドン、ステアリン酸マグネシウム
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3.2 製剤の性状
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販売名 ジメチコン錠40mg「ホリイ」
剤形 素錠
色調 白色
外形 表面 <<図省略>>
裏面 <<図省略>>
側面 <<図省略>>
直径 8.0mm
厚さ 3.9mm
質量 260mg
識別コード HR204(PTPシート)
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薬効薬理
18.1 作用機序
本剤の主成分であるジメチルポリシロキサンは、その表面活性作用によりガス気泡の表面張力を低下させて破泡させる性質を有する。
本剤を経口投与することにより胃腸内に存在する有泡性の微小気泡はこわれていくつかの大きなガス体に遊離合体し、体外に排泄されやすくなる。
18.2 消泡作用
人工起泡液にジメチルポリシロキサンを添加した結果、消泡作用が認められた。
18.3 胃内有泡性粘液除去作用
アカゲザル胃表面の走査電顕による観察において胃内壁付着粘液の除去作用が報告されている(in vitro)。
薬物動態
16.2 吸収
Wistar系雄性ラットにジメチルポリシロキサンを500mg/kg経口投与した場合、血中には検出されなかった。
16.3 分布
Wistar系雄性ラットにジメチルポリシロキサンを500mg/kg経口投与した場合、投与1〜3時間後に肝臓中に痕跡量検出されたのみで血中及び他の臓器中には検出されなかった。
16.4 代謝
ラット糞中の代謝物を検討すると、糞中に含まれるのはジメチルポリシロキサンそのものであり、未変化のままで排泄されている。
16.5 排泄
Wistar系雄性ラットにジメチルポリシロキサンを500mg/kg経口投与した場合、ジメチルポリシロキサンの胃・小腸の通過はすみやかであり、投与後6時間以内に約50%、12〜24時間で約90%が糞中に排泄された。尿中からは検出されず、ほとんどすべて糞中へ排泄される。