Antaa DI

drug

ベリチーム配合顆粒

膵臓性消化酵素配合剤(1)顆粒

消化酵素製剤 >>

特徴

  • パンクレアチンなどに加え、繊維素分解酵素

専門医コメント

現在処方可能な消化酵素製剤はブタ膵臓抽出

用法・用量

通常、成人1回0.4〜1gを1日3回食後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌

2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

2.2. ウシ蛋白質に対し過敏症又はブタ蛋白質に対し過敏症の既往歴のある患者。

腎機能用量

腎機能正常者と同じ

適応

消化異常症状の改善

効果・効能

消化異常症状の改善。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、必要に応じて、減量、休薬又は中止するなどの適切な処置を行うこと。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

過敏症:(頻度不明)くしゃみ、流涙、皮膚発赤等。

重要な基本的な注意

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦・授妊婦

妊婦

治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

適用上の注意

14.1. 薬剤服用時の注意

本剤は腸溶性皮膜を施した顆粒が配合されているので、砕いたりかんだりしない(また、本剤は直ちに飲み下し、口内に残らないように注意する)、舌や口腔粘膜を刺激することがある。

取扱い上の注意

20.1. 調剤時、腸溶性皮膜を破損しないように注意すること。20.2. 本剤は動物の膵臓から精製したパンクレアチン及び細菌性消化酵素を用いているため、原料により製品間に若干の色調変動が認められることがあるが、品質に影響はない。

その他の注意

本剤は動物の膵臓から精製したパンクレアチン及び細菌性消化酵素を用いているので、原料により、製品間に若干の色調変動が認められることがあるが、品質には変化ない。

保管上の注意

室温保存。

組成・性状

3.1 組成

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販売名 ベリチーム配合顆粒

有効成分 1g中

腸溶性部分:

濃厚膵臓性消化酵素 312.5mg

胃溶性部分:

アスペルギルス産生消化酵素 75mg

細菌性脂肪分解酵素 62.5mg

繊維素分解酵素 37.5mg

添加剤 カルメロースカルシウム、乳糖水和物、合成ケイ酸アルミニウム、マクロゴール6000、ヒプロメロース、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル、クエン酸トリエチル、タルク、サラシミツロウ、含水二酸化ケイ素、トウモロコシデンプン

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3.2 製剤の性状

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販売名 ベリチーム配合顆粒

性状・剤形 淡黄色顆粒及び淡黄白色顆粒の混合物で、味及びにおいは特異である。(顆粒剤)

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薬効薬理

18.1 作用機序

アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ活性を有する。

18.2 消化作用

本剤は配合消化酵素中、中性〜アルカリ性領域に活性pH域を有する濃厚膵臓性消化酵素は胃での失活を防止する目的から腸溶性顆粒とし、酸性領域に活性pH域を有する3種類の消化酵素は胃溶性顆粒としている。消化作用は次記のとおりであった。

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      有効成分          酵素                       作用基質 活性pH域

腸溶性顆粒 濃厚膵臓性消化酵素     濃厚パンクレアチン(局方パンクレアチンの4倍品) でんぷん 6.0〜8.0

                                             蛋白質  7.5〜9.0

                                             脂肪   7.0〜9.0

胃溶性顆粒 アスペルギルス産生消化酵素 ビオヂアスターゼ1000             でんぷん 3.8〜6.0

                                             蛋白質  3.7〜6.5

      細菌性脂肪分解酵素     リパーゼAP6                  脂肪   4.0〜7.5

      繊維素分解酵素       セルラーゼAP3                 繊維素  4.0〜5.5

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また、酵素消化力試験(in vitro)の結果は次記のとおりであった。

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酵素消化力試験  pH条件 単位/1g顆粒

でんぷん糊精化力 5.0  1100〜2100

         7.0  1200〜2200

蛋白消化力    8.0  41000〜60000

脂肪消化力    7.0  1600〜3100

繊維素糖化力   4.5  35.0〜85.0

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