特徴
キニンによる末梢血管拡張作用に加えてPG
専門医コメント
メニエール症候群やめまい、眼科の中心性漿
用法・用量
通常成人1回1錠、1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
再評価結果の用法・用量は次のとおりである。
カリジノゲナーゼとして、通常成人1日30〜150単位を1日3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌
脳出血直後等の新鮮出血時の患者[血管拡張作用により出血を助長するおそれがある]。
腎機能用量
減量する必要はないと思われるが、薬物動態データがほとんどなく不明
適応
高血圧症、更年期障害、メニエール症候群、閉塞性血栓血管炎(バージャー病)における末梢循環障害、網脈絡膜循環障害
効果・効能
1). 次記疾患における末梢循環障害の改善:高血圧症、メニエール症候群、閉塞性血栓血管炎(ビュルガー病)。
2). 次記症状の改善:更年期障害、網脈絡膜の循環障害。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感、じん麻疹。2). 循環器:(0.1%未満)心悸亢進。
3). 消化器:(0.1〜5%未満)胃部不快感、嘔気、嘔吐、食欲不振、上腹部痛、下痢、便秘。
4). 肝臓:(頻度不明)AST上昇、ALT上昇、肝機能障害。5). その他:(0.1〜5%未満)ほてり、(0.1%未満)頭痛、頭重、眠気、倦怠感。
再評価結果を含む。
重要な基本的な注意
特定の背景を有する患者に関する注意
相互作用
10.2. 併用注意:
アンジオテンシン変換酵素阻害剤[過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある(本剤のキニン産生作用とアンジオテンシン変換酵素阻害剤のキニン分解抑制作用により、血中キニン濃度が増大し、血管平滑筋弛緩が増強される可能性がある)]。
高齢者
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
妊婦・授妊婦
妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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販売名 カルナクリン錠50
有効成分 1錠中
「日局」カリジノゲナーゼ50単位
添加剤 ステアリン酸Mg、ケイ酸Al、ヒドロキシプロピルスターチ、乳糖水和物、結晶セルロース、メタクリル酸コポリマーLD、ラウリル硫酸Na、ポリソルベート80、マクロゴール、タルク、シリコーン樹脂、カルナウバロウ、黄色5号
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3.2 製剤の性状
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販売名 カルナクリン錠50
色・剤形 だいだい色の腸溶性フィルムコーティング錠であり、におい及び味はない
外形 表 <<図省略>>
裏 <<図省略>>
側面 <<図省略>>
直径 7.8mm
厚さ 3.8mm
重量 172mg
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薬効薬理
18.1 作用機序
血漿中のα2‐グロブリン分画に属するキニノーゲンを酵素的に分解することでブラジキニンを遊離させる。ブラジキニンは、血管内皮細胞のβ2受容体を刺激して一酸化窒素(NO)やプロスタグランジン類の産生を亢進させることで強力な血管拡張作用を現す。また、微小循環速度の亢進作用を介して血流量を増加させ、組織の循環障害を改善する。
18.2 血管拡張作用
末梢血管の血管平滑筋に作用して、血管拡張作用を示した(ウサギ)。
18.3 血圧降下作用
18.3.1 カリジノゲナーゼの血圧降下作用は、用量依存性が認められた(ウサギ)。
18.3.2 腎動脈を狭窄し実験的に腎性高血圧モデルを作製し、カリジノゲナーゼを筋注すると、血中のキニノーゲンの消費とそれに伴う血圧の降下が認められた(ウサギ)。
18.4 末梢循環障害改善作用
18.4.1 実験的に末梢循環障害を惹起させ、その循環障害の指標としてアルドラーゼ活性を測定したところ、対照群に比べ著しくアルドラーゼ活性を抑制した(ウサギ)。
18.4.2 大腿動脈結紮による血行障害では、対照群に比べ副血行路の新生が認められた(イヌ)。