特徴
他の前立腺肥大の治療薬(α1遮断薬、抗男
専門医コメント
慢性前立腺炎に適応あり。会陰痛・排尿時の
用法・用量
1回2錠、1日2〜3回経口投与する。
症状に応じて適宜増減する。
腎機能用量
減量の必要はないと思われるが、薬物動態データがほとんどなく不明
適応
慢性前立腺炎、初期前立腺肥大症による排尿困難,頻尿,残尿及び残尿感,排尿痛,尿線細小,会陰部不快感
効果・効能
1). 慢性前立腺炎。
2). 初期前立腺肥大症による次の諸症状:排尿困難、頻尿、残尿及び残尿感、排尿痛、尿線細小、会陰部不快感。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 皮膚:(頻度不明)発疹、蕁麻疹等の皮膚過敏症状。2). 消化器:(0.1〜5%未満)嘔気、食欲不振、胃部不快感、便秘等。発現頻度は文献報告を含む。
適用上の注意
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
取扱い上の注意
本剤は吸湿性が強いので、アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと(吸湿により変色する)。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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販売名 セルニルトン錠
有効成分 1錠中 セルニチンポーレンエキス 63mg(セルニチンT60 60mg、セルニチンGBX 3mg)
添加剤 グルコン酸カルシウム水和物、乳糖水和物、リン酸水素カルシウム水和物、バレイショデンプン、アルギン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、黄色4号(タートラジン)、青色2号
備考 セルニチンポーレンエキスは植物の花粉の混合物を微生物消化した後、水で抽出して得た粉末エキス(セルニチンT60)と、有機溶媒抽出の軟エキス(セルニチンGBX)を、20:1の比率で含む。
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3.2 製剤の性状
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販売名 セルニルトン錠
色・剤形 淡緑色の素錠である。
外形 表面 裏面 側面
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大きさ 直径 9.8mm
厚さ 4.9mm
質量 約400mg
識別コード FS/C03
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薬効薬理
18.1 作用機序
作用機序は明確になっていない。
18.2 抗炎症作用
18.2.1 前立腺炎に対する作用
去勢ラットに17β‐エストラジオールを投与し誘発した非細菌性前立腺炎モデルにおいて、腺上皮細胞の低下した分泌機能を回復させ、腺腔内・間質への炎症性細胞の浸潤を抑制した。
18.2.2 炎症に対する作用
ラットにおける卵白アルブミンによる急性足蹠浮腫並びにろ紙ペレット法による肉芽増殖を抑制した。
In vitroの試験において、ウシ血清アルブミンの熱変性、ラット赤血球の熱溶血をそれぞれ抑制した。
18.3 排尿促進作用
18.3.1 膀胱機能に対する作用
無麻酔ラットを用いて測定した膀胱内圧曲線(シストメトログラム)において、排尿時の膀胱最大内圧を増大させた。なお、排尿回数、排尿直前の排尿閾値圧にはほとんど影響しなかった。
18.3.2 下部尿路平滑筋に対する作用
In vitroの試験において、マウスの摘出膀胱筋を収縮させ、この作用はセルニチンT60に基づくものであった。一方、マウスの尿道筋ではノルエピネフリン収縮を抑制し、また、セルニチンGBXはブタの摘出尿道筋を直接弛緩させた。
18.4 抗前立腺肥大作用
正常ラット及びテストステロンを投与した去勢ラットで前立腺の重量増加をそれぞれ抑制した。一方、精嚢、睾丸、副腎等の他臓器の重量及び病理組織学的所見に著変はなかった。