特徴
甘草の主成分であるグリチルリチン酸を皮膚
専門医コメント
非ステロイド系の消炎鎮痛剤であり、小児・
用法・用量
通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。
適応
湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
効果・効能
1). 湿疹。
2). 皮膚掻痒症。
3). 神経皮膚炎。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感。
適用上の注意
取扱い上の注意
空気中に長時間放置すると変色することがある。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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販売名 デルマクリンA軟膏1%
有効成分(1g中) グリチルレチン酸 10mg
添加剤 精製ラノリン、サラシミツロウ、白色ワセリン
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3.2 製剤の性状
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販売名 デルマクリンA軟膏1%
剤形・性状 白色又はわずかに黄色を帯びた親油性軟膏
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薬効薬理
18.1 作用機序
グリチルレチン酸は、ホスホリパーゼA2阻害作用ならびに肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用を有し、これらにより、湿疹、皮膚掻痒症、神経皮膚炎に対し抗炎症作用を示すと考えられる。
18.2 薬理作用
18.2.1 抗炎症作用
(1)グリチルレチン酸は、TPA誘導によるマウスの耳介浮腫を抑制する。
(2)ハイデルマートクリーム2%は、DNFB誘導によるマウスの耳介腫脹を抑制する。
18.2.2 肥満細胞脱顆粒抑制作用
グリチルレチン酸は、ラットの肥満細胞を用いたin vitroの実験系において、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制する。
18.2.3 ホスホリパーゼA2阻害作用
グリチルレチン酸は、in vitroの実験系において、アラキドン酸代謝系の初発酵素である炎症性ホスホリパーゼA2の酵素活性を選択的に阻害する。
18.2.4 鎮痒作用
グリチルレチン酸は、サブスタンスP、PAR‐2アゴニストによるマウス掻痒行動を抑制するとともに、サブスタンスPによるLTB4産生を抑制する。