特徴
皮膚組織の血流量増加作用や皮膚組織の癒着
専門医コメント
血腫消退促進作用があり、外傷による皮下血
用法・用量
通常、症状により適量を、1日1〜数回塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。
禁忌
2.1. 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)の患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。
2.2. 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある]。
適応
血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)【ゲル除く】皮脂欠乏症
効果・効能
血栓性静脈炎、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後硬結並びに注射後疼痛)、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸<乳児期>、凍瘡。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、そう痒、発赤、発疹等。
重要な基本的な注意
特定の背景を有する患者に関する注意
妊婦・授妊婦
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
適用上の注意
14.1. 薬剤使用時の注意
14.1.1. 潰瘍・びらん面への直接塗擦を避けること。14.1.2. 眼には使用しないこと。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
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有効成分 1g中ヘパリン類似物質 3.0mg
添加剤 イソプロパノール、プロピレングリコール、トリイソプロパノールアミン、カルボキシビニルポリマー、香料
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3.2 製剤の性状
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性状 微黄色澄明のゲルで、特異なにおいがある
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薬効薬理
18.1 作用機序
作用機序は明確ではない。
18.2 抗炎症作用
紫外線紅斑抑制作用を有する(モルモット)。
18.3 鎮痛作用
ランダル・セリット法による炎症性疼痛に対して鎮痛作用を有する(ラット)。
18.4 血流量増加作用
水素クリアランス法による実験で、皮膚組織血流量の増加を認めた(ウサギ)。
18.5 紫斑消退促進作用
人工的局所紫斑の消退を促進する(ヒト、ウサギ)。
18.6 血液凝固抑制作用
血液凝固時間を延長し、血液凝固抑制作用を示す(ヒト、イヌ、ウサギ)。
18.7 線維芽細胞増殖抑制作用
コットンペレット法による肉芽形成に対して抑制作用を有する(ラット)。