Antaa DI

drug

シアノコバラミン注1000μg「NP」

シアノコバラミン注射液

ビタミンB12 >>

特徴

  • ビタミンB12の注射剤。

専門医コメント

ビタミンB12や葉酸の補充の治療反応性の

用法・用量

シアノコバラミンとして、通常、成人1回1000μgまでを皮下、筋肉内または静脈内注射する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

適応

ビタミンB12欠乏症の予防及び治療ビタミンB12の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給、巨赤芽球性貧血、広節裂頭条虫症、悪性貧血に伴う神経障害、吸収不全症候群ビタミンB12の欠乏又は代謝障害が関与する栄養性・妊娠性貧血、胃切除後の貧血、肝障害に伴う貧血、放射線による白血球減少症、神経痛、末梢神経炎、末梢神経麻痺

効果・効能

(1). ビタミンB12欠乏症の予防及び治療。

(2). ビタミンB12の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)。

(3). 巨赤芽球性貧血。

(4). 広節裂頭条虫症。

(5). 悪性貧血に伴う神経障害。

(6). 吸収不全症候群(スプルー等)。

(7). 次記疾患のうち、ビタミンB12欠乏またはビタミンB12代謝障害が関与すると推定される場合:栄養性貧血及び妊娠性貧血、胃切除後の貧血、肝障害に伴う貧血、放射線による白血球減少症、神経痛、末梢神経炎、末梢神経麻痺。7.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

11.1. 重大な副作用

11.1.1. アナフィラキシー(頻度不明)。

その他の副作用

11.2. その他の副作用

過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感。

重要な基本的な注意

特定の背景を有する患者に関する注意

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

適用上の注意

14.1. 薬剤投与時の注意

14.1.1. 筋肉内注射時:組織・神経などへの影響を避けるため、次の点に注意すること。

・ 筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わないこと。特に低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児には注意すること。

・ 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意すること。・ 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。

・ 筋肉内注射時、注射部位に疼痛、硬結をみることがある。(取扱い上の注意)

外箱開封後は遮光して保存すること。

保管上の注意

室温保存。

組成・性状

3.1 組成

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販売名 有効成分 添加剤

シアノコバラミン注1000μg「NP」 1アンプル(1mL)中 1アンプル(1mL)中

日本薬局方 シアノコバラミン 1000μg 塩化ナトリウム 8.8mg

塩酸 適量

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3.2 製剤の性状

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販売名 pH 浸透圧比 性状

シアノコバラミン注1000μg「NP」 4.0〜5.5 約1(生理食塩液に対する比) 淡赤色〜赤色澄明の液

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薬効薬理

18.1 作用機序

ビタミンB12である。多くの代謝系に関与し、正常な発育、造血、神経組織のミエリン鞘形成等に重要な役割を果たしている。DNA合成過程で必要な葉酸を活性化することにより、間接的にDNA合成に関与するほか、メチルマロニルCoAからサクシニルCoAへの転換反応に関与することによって造血機能を促進する。また、還元型SH基の保護、メチオニン合成時の役割を介して蛋白合成にも影響を及ぼし、髄鞘の形成促進作用、グリア細胞での核酸・蛋白代謝を改善する。