特徴
生理食塩液。等張電解質輸液。
専門医コメント
ICUにおいて、乳酸リンゲル液などのba
用法・用量
1.注射:
1).20〜1000mLを皮下、静脈内注射又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
2).適量をとり注射用医薬品の希釈、溶解に用いる。
2.外用:
1).等張液として皮膚、創傷面、粘膜の洗浄、湿布に用いる。2).等張液として含嗽、噴霧吸入に用いる。
3.その他:生理食塩液として医療用器具の洗浄に用いる。
腎機能用量
CCr<60・透析:腎障害のある患者では水分・塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがあるため慎重投与
適応
注射剤の溶解希釈剤
効果・効能
1.注射:細胞外液欠乏時、ナトリウム欠乏時、クロル欠乏時、注射剤の溶解希釈剤。2.外用:皮膚・創傷面・粘膜の洗浄・湿布、含嗽・噴霧吸入剤として気管支粘膜洗浄・喀痰排出促進。
3.その他:医療用器具の洗浄。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
その他の副作用
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。大量・急速投与(頻度不明):大量を急速投与すると、血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシスを起こすことがある。
慎重投与
1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
2.腎障害のある患者[水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
高齢者
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
適用上の注意
1.調製時:注射剤の溶解・希釈液として使用する場合は、生理食塩液が適切であることを確認する。
2.投与前:
1).投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。2).寒冷期には体温程度に温めて使用する。
3).開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
3.投与時:ゆっくり静脈内に投与する。
取扱い上の注意
1.アンプルカットの手順:
1).アンプルの結合部分を前後に切り離す。
2).頭部を回転させて切り離す。
2.包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。3.容器の目盛はおよその目安として使用する。
組成・性状
1.組成
100mL中:
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
販売名 生理食塩液「マイラン」
成分
有効成分 日局 塩化ナトリウム 0.9g
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2.性状
本剤は無色澄明の水性の注射液で、その溶液のpH及び電解質濃度は次のとおりである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
pH 4.5〜8.0
電解質濃度(mEq/L) Na+ Cl−
154 154
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
薬効薬理
外科手術などで水又は電解質が欠乏している脱水症のときに、有効細胞外液量の維持と循環機能の安定化を目的として使用する。また、緊急時、輸血までの間、一時的に血漿量を維持する目的でも使用される。細胞外液とほぼ等張で細胞障害性がないため、医薬品の溶剤や皮膚・粘膜の洗浄剤としても使用される。