特徴
尿量減少、小便難、口渇を訴える人に用いら
専門医コメント
利水薬の一つで、尿量の減少や口腔乾燥のあ
用法・用量
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
適応
下半身のむくみ、残尿感、腎疾患、尿路疾患に伴う諸症状、下痢。
効果・効能
尿量減少、小便難、口渇を訴えるものの次の諸症:尿道炎、腎臓炎、腎石症、淋炎、排尿痛、血尿、腰以下の浮腫、残尿感、下痢。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)発疹、発赤、そう痒等。
2). 消化器:(頻度不明)胃部不快感等。
重要な基本的な注意
8.1. 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
8.2. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)
高齢者
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
妊婦・授妊婦
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
適用上の注意
取扱い上の注意
20.1. 本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。
20.2. 開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。20.3. 本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。
保管上の注意
室温保存。
組成・性状
3.1 組成
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
販売名 ツムラ猪苓湯エキス顆粒(医療用)
有効成分 本品7.5g中、次記の割合の混合生薬の乾燥エキス2.5gを含有する。
日局カッセキ・・・3.0g 日局ブクリョウ・・・3.0g
日局タクシャ・・・3.0g アキョウ・・・3.0g
日局チョレイ・・・3.0g
添加剤 日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3.2 製剤の性状
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
剤形 顆粒剤
色 淡灰白色
におい 特異なにおい
味 わずかに苦い
識別コード ツムラ/40
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
薬効薬理
18.1 作用機序
作用機序が明確でない。
18.2 結石形成抑制作用
18.2.1 混餌投与したネコから得られた尿に水酸化アンモニウムを添加したところ、ストルバイト結石の形成が抑制された(in vitro)。
18.2.2 シュウ酸カルシウム結石形成モデルラットに経口投与したところ、結石形成及び結石による水腎又は水尿管の発症が抑制された。
18.2.3 マグネシウム添加飼料を摂取させたネコに混餌投与したところ、尿中のストルバイト結石量が減少した。また、血尿の頻度及び重症度が改善された。
18.3 抗腎炎作用
18.3.1 抗糸球体基底膜抗体腎炎ラット及び免疫複合体腎炎ラットの両モデルに経口投与したところ、尿中蛋白排泄量、血清中総コレステロール及び尿素窒素量の増加が抑制された。
18.3.2 ラットに経口投与したところ、尿中蛋白排泄量が減少した。また、ゲンタマイシンの皮下注射による近位尿細管由来逸脱酵素N‐アセチル‐β‐グルコサミダーゼの尿中排泄量増加及び近位尿細管上皮細胞障害が抑制された。